こんにちは。望月順子です。
夕方6時になると近所のお寺から鐘の音が聴こえてくる。
この音を聴くのがお気に入り。
窓を閉めていても、鐘の音が聴こえてきたら窓を開けて聴く。
11回くらい鳴っているように思う。
いつも数えようとしても、音の感覚があくと数えているのが何回は分からなくなる。
毎日鳴る時間が少しずれていて、6:05くらいに鳴る日が多いけど、今日は5:54に鳴っていた。
係りの人が毎日同じなのか、違う人なのか分からないけど、だいたい6時ってしているところがまたいい。
そして、この音を聴くと江戸時代にいるような気分になることもあるし、同時に歌舞伎の舞台を観ているような感覚になる。
歌舞伎座で鐘の音を何回か聴いたことがあるから、そう思うのかな。
もっと鐘の音が合うような景色になるといいな・・・と思いながら、鐘が鳴るお寺は見えない代わりに、ビジネスホテルが見える・・・。
歌舞伎といえば・・・ですが、この本とても良かったです。
歌舞伎役者の話。
長崎の街並みの描写も美しいし、歌舞伎の世界の描写も美しい。
歌舞伎の唄も踊りも場面もたくさん出てくるので、歌舞伎が好きな人ならそれらが出てくるたびに、「あの場面・・・」って思い浮かべならが読むことができます。
知らない場合は、その場面を観てみたい!って思うような話です。
女形の役者の話なので、ついつい頭の中では玉三郎さんに変換されて読んでしまいます。
藤娘とか、阿古屋とかの場面が細かくでてくるよ。
どの箇所に書いていたか忘れたので、ちょっと文章が違うかも分かりませんが、「スターが落ちぶれていく姿は、視聴者に優越感をもたらす」という表現があって・・・
そうかそうか!って思った。
ニュースやワイドショーなどで、誰かが失敗したことや、落ちぶれていく姿を執拗に報道するのは、視聴率が取れる悪趣味なエンターテイメントだということは分かっていたけど、なんでそういういじめがエンターテイメントになるのかっていうと、見ている人が優越感に浸れるってことなんだな・・・。
他にブログに書きたいことはたくさんあるのですが、とても美しい世界が表現されているこの本のことチラッと載せたいと思って・・・。
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素晴らしかった。
すぐに歌舞伎座行きたくなる。
行こうかな。