こんにちは。望月順子です。
昨日の記事の続きです。
ひらまつを出てから、上野の国立西洋美術館へ。
今、松方コレクションをやっているのです。
原田マハさんのこの本を読んだら行かずにはいられない。
この度、国立西洋美術館設立60周年に「松方コレクション」を展示するため、それに合わせて書かれたという作品。
私は、この本を読んでゴッホの作品をとても見たいと思いました。
今までも、ゴッホ展やらゴッホの作品は何度も見たことありますが、私のような素人にはゴッホの素晴らしさは全くわかりませんでした。
でも、ストーリーが入ると突然見方が変わりますので、「知る」というのはそれだけで世界の見え方が変わるのですよね。
よく分からない世界を解説してくれる人って必要だと感じました。
特にこの「アルルの寝室」という絵。
予備知識を入れて実物を見ると、この絵は特にパワフルでした。
すごいオーラでした
それで、これのレプリカを買って帰ろうかな・・・
と思って、売店に寄りましたらいくつか売ってはいたのですが、オーラのかけらもなく、全く惹かれませんでした。
「本物を知る(見る)」効果ってこういうことだなって、思いました。
本物がいいからとゴッホの絵を買うわけにいきませんが、本物を見ると変な物は買わなくなるということだと思います。
目が肥えるから。
服もそうですが、服の場合は素材の良し悪しや、パターンの美しさや、縫製の美しさ、デザインの美しさ・・・
そういう物にこだわっているものを見ると、そうでないものは見るのも嫌になります。
器や食べるものも同じだと思います。
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ゴッホを見るなら、こちらの本も素晴らしく美しい本でした。
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ゴッホのほかに印象的だったのが、ロダンの考える人。
「考える人って、本当に考えている顔をしてる」って思いました
今回行った、国立西洋美術館はコルビジェ建築で世界遺産になりましたが、今回は企画展でしたから地下だったのですが、常設展の展示スペースがコルビジェ感を感じられるのではなかったかと記憶しています。
20年ぶりに入りました。
このあたりは博物館や他の美術館など色々あるので、何かと来ていましたが西洋美術館は20年ぶり。
20年前はこの建物だけを見に来て、絵をほとんど見ずに壁とか天井とか柱とか空間ばかりを見て帰りました。
それも新幹線でわざわざ、一人で見に来た。
コルビジェ建築を見たい!とか思って・・・
アクティブ!
その時のことを思い出しながら、今回の展示にプラスして空間も見ていたのですが、たぶん常設展のスペースが素敵な空間だったのかな・・・?と思いました。
回廊のようになっていたと思います。
帰りに新宿駅で電車の待ち時間が1時間ありました。
ということで、コルビジェ建築を見たので、紀伊国屋書店の建物を見て帰ろう!と思いました。
新宿の紀伊国屋書店は、前川國男の建築です。
前川國男はコルビジェの弟子です。
紀伊国屋書店の創業者、田辺茂一がかなりお金の苦労をして建てたビルです。
しかも、建築は芸術だからと前川國男の作品になるように、口出ししなかったとか。
新宿はいつも伊勢丹に行く地下しか通らないけど、久しぶりに地上に出てみた。
やっぱりごちゃごちゃしていて、人がいっぱいだった。
すぐに伊勢丹に避難しました。