こんにちは。望月順子です。
今回は「ミッドタウン日比谷」でランチ&コスメクルーズをする予定でしたから、すぐ隣の帝国ホテルにしました。
帝国ホテルはスタッフの方が他のホテルよりも暖かく仕事が丁寧な感じがします。だから好きです。
日比谷にありますが、銀座から歩くことを考えると、立地が少しだけ入り組んでいて、さらに正面玄関に行くにはグルッと回りこまないといけないとか、そのあたりが不便と感じてしまいます。
帝国ホテルは、本館とタワー館があります。
私は本館に泊まります。
タワー館は別の建物なので、ロビーから遠いのです。
お部屋はこんな感じ。
さほど広さはありませんし、景色は日比谷界隈のビルです。
ですので、お部屋で過ごす時間が多いなら、もう少し部屋にこだわるか別のホテルがいいように思います。
ですが、ここのお風呂はストレスフリーです。
ホテルのお風呂なのに、家みたいにスイッチひとつでお風呂が沸くのです。
「お風呂が沸きました」のアナウンスこそありませんが、音楽みたいなのが鳴ります。
そんなお風呂はここ以外見たことないかもです。普通温度の調整を自分でして蛇口から入れるので入れ過ぎないかをチェックしないといけなかったりします。
浴室もタイル張りでそんなお風呂ですから、あまりロマンティックなお風呂ではありませんが使い勝手はいいです。
そして、シャワーも日本人女性でも使いやすい位置についていて、さほど重くなく、水圧というのでしょうかシャワーから出るお湯の量や角度が快適でした。
いつもくるくるドライヤーとヘアアイロンと基礎化粧品の用意をお願いします。
基礎化粧品が見当たらなかったので、客室係に電話したらすぐに持ってきていただけました。
以前は資生堂エリクシールだったと思いますが、今回はミキモト化粧品でした。
今回はランチ会があるので、朝食なしにしました。
帝国ホテルの向かいにペニンシュラホテルがあります。
20分くらい時間が空いた時に、ペニンシュラのラウンジでお茶して時間を過ごそうと思いました。
ちょうどペニンシュラの近くに居たからなんですが、ここのラウンジはあまり評判良くないのですよね。
私自身も本当にそう思います。
ですが、一番近いお店がここだったのと、とにかく座りたかったので入りました。
短い時間に色々あったので、観察者として書いてみます。
ここのラウンジは狭いのと、混んでいるのと、スタッフの人数が足りていないのか、スタッフの能力が一向に上がらないのか・・・ファミレスみたいな感じです。
混み具合にもよりますが、案内されるまでに結構時間がかかりました。私の持ち時間は20分なのですがここで3分くらい待ちました。
しかも、自分から声をかけないとスタッフさんは忙しくて気付いてくれません。
案内された席に座ると、そのまままた3分くらい待ちました。
おしぼりもお水もメニューも出てきません。
でも、暇そうにしているスタッフさんもいます。
私はちょっと観察してみようと思って、このままもうしばらく放っておかれるようなら帰ろうと思いました。
そしたら、メニューを持ってきてくださって「急ぎます」と言って、にんじんジュースを注文。
そしたら10秒くらいでにんじんジュース出てきたんです!
早過ぎ!朝食のよう!
注文してから作る訳じゃないのね。と思いましたが、美味しくいただきました。ちなみに紙ストローでした。
そして、先にお会計を済ませて10分くらいした時に、お水とお菓子が出てきました。
おしぼりは最後まで出てきませんでした。
ですが、私以外の人には全員おしぼりがありました。
となりの席に女性二人の方が座っていたのですが、まだ席にはおしぼりと水しかなくて、そのままキョロキョロしていらっしゃったのです。
そして、そのうちの一人の女性がやっとの思いで、割と大きなリアクションでスタッフさんを呼び止めました。
というのは私が来た時からその人はスタッフさんが通るたびに「すみません・・・」と声をかけていらっしゃったのですが「お待ちください」と言われっぱなしだったのです。
ついにスタッフさんを呼び止めたその女性は、結構怒っていました。どうやら注文したモノがなかなか来ないということでした。スタッフさんに、自分達が来てから、おしぼりも水もメニューもかなり待ってから出てきたこと、注文したモノがなかなか来ないこと、これでサービス料15%かかるとはどういうことなのかと聞いていました。
上役の人を呼んでくださいと言っていました。
私はこのくらいの時に時間切れで席を立ちましたが、この女性の気持ちすごく解ると思いました。
ここのラウンジ、いつもこんな感じなんです。
宿泊係の人は素敵なサービスをしてくださいますが、1Fのラウンジは何なのでしょうね。といつも思います。
このホテルが出来た時に友人とアフタヌーンティーに来たことがあったのですが、その時もその友人と「何か雰囲気がドトールみたいだね」と言っていたのを思い出しました。
それから、なんかかんやで10回くらい利用したことがありますが、いつもこういう印象です。
帝国ホテルの話に戻る。
今の帝国ホテルの前の旧帝国ホテルのことはご存知ですか?
フランクロイドライトが建築した帝国ホテルです。
あれを解体してしまったのが、今も愚策だったと言われています。
その実物を見たことがありませんから、見てみたいなと思っていたのです。
この本に旧帝国ホテルのことが詳しく書かれています。
私はこれを読んでから、ますます見たい!と思って、名古屋の明治村に行く計画をたてていました。
この帝国ホテルの玄関部分だけが、明治村に移築されているそうです。
でも、この本の中にもありましたが綺麗に移築はできなくて、新しく作り直した部分が多かったそうです。
だから、そのままの姿はもうどこに行ってもないそうです。
なぜ、移築が簡単でないか?というのも本に詳しく書いてありました。普通の建築とは違って基礎も壁も装飾も一つの塊になっているので解体ができないそうです。
「見たいな〜」と思っていたら、帝国ホテルのロビーの一角にそのコーナーがありました。
これは模型。
あの本でみたライトの建築の柱!
この柱は復刻版ですが、これを作るのにものすごい大変だったことが本に書かれていました。
大正時代なので今の価値に換算するとよく分かりませんが、その時代でも莫大な費用150万円の見積もりだったのが、完成したら900万円かかっていたそうです。
何人もの人が犠牲になって建てらたホテル。
完成する頃には発案者の社長も退陣に追い込まれ、ついにはフランクロイドライト本人もプロジェクトから追い出されるカタチとなったそう。
でも世界中にファンがいたこの建築、復刻ですが柱だけロビーにありました。
スタッフの方に「いつからあるのですか?」と尋ねましたら2年半前とおっしゃっていました。
今回初めて気づきました。
気にしていないと何も気づかないですね・・・。
復刻ではない本物は、インペリアルバーに少しあるとのこと。
今度はそれを見に行きたいです。
これを見たので、明治村行きはやめました。
今回ホテルを出る時に気付いたのでゆっくり見ることができませんでしたが、今度は色々ある展示物もちゃんと見たいです。
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