こんにちは。望月順子です。
今日は一度行きたいと思っていたけど、なかなか行かなかった熊本山鹿の八千代座に行ってきました。
明治43年竣工の芝居小屋です。
どこにあるのか分からないし、遠そうだし、交通手段がよく分からない・・・ということで、行かなかったのです。
坂東玉三郎さんが「八千代座は世界一美しい芝居小屋」と語っていらっしゃるのを見て、精力的に八千代座で公演をされているので、行ける距離に住んでいるのだから行こう!と思って、行ってきました。
チケット取ろうと思ったときには、ほぼ前日完売していて、八千代座に電話したら「1席だけ空きがあります」とのことで取れました。
そしてそして、無事に行けたのですが「もう行かない・・・」と思ったくらい疲れました
まず、新幹線で行くか、バスで行くか?
新幹線で行っても駅から結構な距離なので、バスにしました。
バスなら熊本市内から八千代座まで1本で行けることがわかりました。
そして、バス乗り場を調べ、発車時間の30分も前に着いたのに、乗り遅れたのです・・・。
その乗り遅れ方が、コントみたいでしたよ・・・。
ずっと、バス停のベンチで待っていたら、隣にいた女性が飲み物を飲んでいたので、それを見て私もお茶か水が欲しくなり、近くの自動販売機でお茶を買っているとバスが来たので、お茶買うのをやめて、小走りでバスに向かったら、私の目の前でドアを閉められたのですけど・・・
「ちょっとちょっと!」とバスのドアをノックしても、気づいてもらえず、そのまま出て行きました・・・。
30分も待っていたのに・・・今バスに乗って行った人の誰よりも早く来ていたのに・・・。
その光景をたくさんの人が見ていたけど、誰も何も言わず・・・。
そのまままた30分待って、次のバスに乗りました。
その時は、「キーッ」ってなる気分で、もう行くのを止めようかと思いましたが、次のバスでもギリギリ間に合うので、行くことにしました。
そして路線バスで90分近くかかりました・・・。
そして、乗り過ごす・・・
降りる駅をひとつ間違え、400メートルほど徒歩で戻る・・・。
しかも、田舎で人がいないので、「八千代座」の標識を見ながら歩く・・・。
そしたら、こんな道?
と思ったら、行き止まり・・・。
笑えてきて、写真撮る。
「だから、旅行みたいなことはキライなんよ」と言いながら、歩く。
着いた・・・。
趣あり過ぎな外観。
中もすごい!
芝居小屋なので、靴を脱いで、自分の席まで持っていくシステム。
なのに、ロングブーツを履いてきた私
荷物として預かってくださいました。
お化粧室も趣がありました。
これはお化粧室、並んでいるところ。
私の席は2階。
この隙間が私の席。
これです。
畳に座布団の席と、長椅子の席があります。
年配の女性ばかりですから、正座が厳しい人もいて、椅子の方に「すみませ〜ん。脚痛いんで、詰めてもらえますか〜」と何人もの人が、椅子に座ってた・・・。
そんなんアリ?
この狭い席で、前の人も正座したり、三角座りしたり、もそもそ皆んな動くので、本当に居心地が悪くて、もう途中で帰ってやろうかしらと思いながら、結局最後までいました。
シャンデリアが可愛い
休憩中や帰る時は、お客さんも花道通るよ!
私も花道に上りたい!
天井も昔の広告がたくさん。
こういうのを見ると、お芝居や歌舞伎は庶民の娯楽だったんだなと感じます。
演目は、玉三郎さんの口上と、藤娘と、鏡獅子なのですが、踊りだけじゃなくて、映像もありました。
しかも玉三郎さんの解説もありました。
「日本の芸能」というテレビ番組がありますが、それの実演みたいな感じです。玉三郎さんもそうおっしゃっていました。
プロのために残すような解説を一般のお客様に向けて・・・みたいなことだったような。
玉三郎さんの解説はとても良かったけど、映像は歌舞伎座などの公演の録画なので、眠くなりました。
その映像と一緒に、同じ踊りを一部踊られます。
事前に見所を解説した部分です。
私は生の玉三郎さんは観たいけど、映像はいらんよ。という気持ちでしたが、勉強会のようなスタイルとしては映像は必要なのかも知れません。
後見の動きなども解説してくださいました。
こういうのはとてもいいな。と思いましたし、また観たいと思いましたが、遠路はるばる行くのはもう嫌です。
もっと居心地のいい席なら良かったかもしれません。
公演は玉三郎さんお一人ですので、全部で2時間半くらいです。
私は八千代座となりのお店で、食べる。
隣のお店なのに、終始私一人でした。
終わってから、みんなサーっと引き上げていきましたから、皆さんきっと遠方からですね。
福岡空港行きのバスに乗る人が多かったです。
お店の名前はわかりませんが、近所だったら通います!ってくらい美味しかったです
いただいたのはピザとワイン。
ピザ屋さんです。石窯で焼いてくださいます。
八千代座からまたバスで帰ります。
バス停までの間も、可愛い建物がたくさん。
バス停の前も、温泉?
そして、またすごく揺れる路線バスで90分。
1日2回乗ったら、本当に疲れました。気持ちも。
八千代座行けて良かった。
八千代座は舞台のせりなども人力だそうです。
機械は無し。
舞台のないときなら、見学もできると思います。