こんにちは。望月順子です。
カラー診断と、実際の服選びをどのように関連させるか?の参考になると思いますので、実際のお客様への服選びの一例をご紹介します。
以前、こんなことを書きました。
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パーソナルカラーのサマーには「ネイビー」も「グレー」もあります。その、両方が似合う人もよくいらっしゃいますが、多くの場合「どちらかがより似合います。」
WEB講座資料より
この記事です。
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そしたら、ご質問で「私はネイビーとグレーのどちらですか?」と聞かれることが多くなりました。
「ネイビーです」と答えると、これからはグレーを避けられるのかも知れない・・・と思いました。
これは服選びがストレスに感じる人ならばどちらかに決めてもいいですが、慣れてきたら選ぶ服やコーディネートによって選ぶようにするともっと楽しめます。
ちょうど昨日いい事例ができましたので、ご紹介させていただきます。
昨日の同行ショッピングのお客様は、サマー&ストレートタイプ。
このお客様のクローゼットは100%私がセレクトした服だそう。
同行ショッピング以外では買わないのだそうです。
「なんなら、勝手に買って送ってきてください」とおっしゃっていました。
これはこれで、また記事にしたい。
このお客様はネイビーかグレーか?でいうと、ネイビー派です。
たくさん選んだ中の、ひとつのコーディネートがこちら。
まずグレーのニット。
後ろから見るとこんなの。
袖の後ろ部分だけにフリルがついているので、可愛過ぎず、ありきたりじゃないのが良い。
「なぜこの色なのか?」を色々な角度から書きたいです。
このニットは4色くらいの展開なのですが、グレーとオフホワイトを試着しました。
オフホワイトはこれです。
顔映りがいいのは、オフホワイト。
店員さんも「白の方がお似合いですね」と言います。
グレーかネイビーか?でいうとネイビーが似合う方ですが、グレーもサマーに含まれますのでNGではありません。
ちなみにネイビーはありませんでした。
そして、グレーであればサマーの人はライトグレーが似合う人が多いです。
こんな色。
昨日のお客様も、このライトグレーなら顔映りもよくベストだなと感じました。
でもこんな淡いライトグレーはありませんから、グレーかオフホワイトの2択です。
オフホワイトの方が似合うけど、買うならグレーです。
ここで見るのは、デザインです。
デザインが、ふんわりしたニットです。
首も手首もボディラインもすっぽり覆われて、丸みのあるふんわりした印象になります。
そのうえ白だと、かなり甘い雰囲気になってしまいます。
甘い雰囲気は、野暮ったさに近づきます。
グレーはあまり女性性を感じさせない色で、落ち着きがあり、都会的なイメージです。
グレーで、デザインの甘さを中和させるくらいがいいと思います。
ただ、これは昨日のお客様の話で、白がいい人ももちろんいます。
では、もしネイビーがあったなら?
それでも、グレーがいいと思います。
ネイビーはシャキッとクールに見える色です。
ふんわりしたニットと、シャキッとクールは相反する感じで、どっちつかずになります。
また、ダークカラー(ブラックも同じ)だと、袖のフリルが色の暗さで埋れてしまって目立ちませんので台無し。
ブラックやネイビーなどのダークカラーは、デザインよりも輪郭を強調させる色なので、フィットするニットやシルエットが特徴的なものに使いたい色です。
グレーはネイビーと違って、穏やかな揺らぎのような雰囲気を持ち合わせているので、厚手のニットにはよく合う色だと思います。
大切なのは、「この服のデザインは、どの色だとデザインが引き立つか?」という見方です。
似合う色がいくつもあって迷ったら、そういう見方をしてみてください。
そして、配色。
上記のような理由でグレーを選んだとしても、ボトムがダークカラーではいけません。
例えば、黒のパンツを合わせたとしたら、体のほぼ100%がこのミディアムグレーと黒で覆われてしまいます。
混ぜて割ったとしたら、ダークグレーになります。
↑これ大切
ミディアムグレーと白を混ぜて割ったとしたら、ライトグレーになります。
よって、ライトグレーの色です!ということはもちろんないのですが、見た目には白の明るさでグレーの暗さは和らぎます。
服全体を雰囲気で捉えた時に、「暗い」か「明るい」かを感じます。
靴もグレーにして、この全体の曖昧さがいいなと感じました。