こんにちは。望月順子です。
デパートでも路面店でも、1分でも時間があるとブランドショップの中をぐるっと回って「どんな物が売っているんだろう?」とショールームとしてお店を見ます。
今年福岡で同行ショッピングをしていた時に、「素敵」と思っていたフェンディのピーカブーのエッセンシャリー。
でも、まぁ私にはラグジュアリー過ぎるわね。ってことで、見ていただけですが、同行ショッピングの時は自分が持ってみる訳にはいきませんから(まれにお客様から「望月さん持ってみてください」と言われることはある)、ですが先日伊勢丹のフェンディで持たせてもらったら・・・
「めちゃくちゃ似合うじゃーん!」となりました。
店員さんも「お客様の私物みたいです!違和感ゼロです!」と言ってましたが、それを言う前に私が自分で「私物みたいですよね!」と被って言っておりました
持つとこんな感じ。
「これは欲しい!」と本気で思いましたけどね。
でも、冷静になって考えてみると、合わせる服がないのですよ。
いつも頭の中は、今デザインしているワンピース。
それに合わせると素敵。
やはりシンプルな無地の上品な服。
シンプルな服ってあまり売っていませんから、私も持っていないのですよ!
売っているものの中でなるべくシンプルなものを選びますが、それでも私にとってはうるさい感じ。
無地でもスカートがフレアになっているだけで、スタイリッシュな感じはなくなりちょっと野暮ったくなるんですよね。
かといって、タイトも違うんですよ。
そして、こんなラグジュアリーなバッグを持っていたところで、またすぐに次の素敵なバッグが欲しくなるのは目に見えていますから、こういうのは「憧れ」で買うものじゃありません。
私にとっては。
ずーっと使うというつもりで購入される方もいらっしゃるし、それはそれでとても素敵。
そういう価値観も尊敬します。
ですが、私は違います
長年自分と付き合っていると、服やファッションのことをどう考えているのか自分でもよくわかってきました。
日常なんですよ。
普段着なんです。
普段の生活にあった服や小物に惹かれます。
だから、憧れ続けたものを手にいれるという買い方はしません。
それが日常に普通に使えるものとして購入する感じです。
「いつか欲しい」と思っている物でも、1年も経てば自分の中のブームは過ぎます。
だから、憧れであるうちはむしろ買わないようにします。
自分から浮きますし、それに合わせて服や他のアクセサリーも合わせていく必要がありますから、それが出来ないと持て余すのです。
私にとってどんな高価なものでも、私は手に入れた時点でそれは「日用品」に変わります。
だから、特別大切に扱うこともありません。
「普段に使うためのもの」になります。
そして、ファッションに関しては私の心は諸行無常。
「諸行無常」の使い方あっているのか不明
この色も素敵ですねー
別の言い方をすると、私は服やバッグに思い入れみたいなものもありません。
ただの「服」と「バッグ」です。
物にはさほど思い入れはないかも・・・。
その時の自分を表現するためのもの。
そういうものは色々あるけど、その中でも服やファッション小物を使って表現するのが好きというだけ。
そんな感じがします。
自分のことだけでなくて、お客様のこともそう。
私は一般女性の普段着に興味があるのです。
特別な日の1着とか、衣装とか、ウェディングドレスとか・・・そういうのより、日常いつもキレイでいられるかっていうのが大切だと思っています。
日常をブラッシュアップしていこう!
毎日浴びるほどに入ってくる膨大な広告。
私たちの物欲は刺激されるけど、広告に踊らされるというより、踊ってやろうじゃないか!みたいな感じです
もし、どこかのブランドの服やバッグに憧れを抱いているなら、ちょっと思考を巡らせてみて・・・
それを一張羅として身につけているのは憧れではないですよね。そのような服やバッグを「普通に自然に身につける」ことができる自分になることが憧れですよね。きっと。
だから、その服やバッグじゃなくてもいいんですよ。
品物はその時代が表現されただけだから。
それを身につけている自分はどんな自分?