こんにちは。東京・銀座で『美人になるレッスン』を主催しているイメージコンサルタントの望月順子です。
興味津々な世界を知ることができる、面白かった本。
都会に住む私たちも、自分が属する「部族」があって、そこの「しきたり」や「ルール」に則って生きている。
さらには、その部族の中のヒエラルキーの中のどこに属するかで自分の価値が変わってくるのかもしれない。
この本は、ニューヨーク・マンハッタン、アッパーイーストサイドに住む、超富裕層の母達の日常の記録です。
著者は人類学者で、出産を機にアッパーイーストサイドに住むことを決意し、そこからの母同士の戦いのことが書かれています。
住居探し、幼稚園探し、お金持ちママ達からの新人いじめ・・・など、すべてノンフィクション!
この女性の戦いのことを、チンパンジーやマントヒヒの権力争いに通じる行動として、解説してくれています。
アッパーイーストサイドのマンションに住み、そこの住人たちの子供と同じ幼稚園に通わせ、お友達になるのも大変なようです。
著者は最初はここの住民のことを「部族」として研究材料としてみていますが、途中から自分も「部族」の一員になっていきます。
子供が遊ぶ相手は、親の資産と社会的地位で親が決めます。
この辺りの家庭はみんな、プライベートジェットを持っています。
著者は「私は私!」みたいな感じだったけど、そんなこんなで子供に友達ができず、この部族に入っていきます。
ここに引っ越してから数ヶ月はここのルールがわからず、いじめを受け、バカにされていても、自尊心を保っていた著者が、途中からここのルールに従わないと生きていけないことに気づいて・・・
まず、エルメスのバーキンを買った。
バーキンを持ってないと、部族には加入できないらしく、そしてバーキンならなんでもいい訳ではなくて、手に入りづらいのじゃないと意味ないらしい。
なぜなら、お金を出しても変える訳じゃなくて、人脈がないと買えないそうなのだ。
何年も待つウエイティングリストをすっ飛ばして、すぐに手配してくれる人脈が要るらしい。
バーキンはただのバッグではなくて、社会的地位のある夫と、それなりの人脈を持っているのよ!という証であり、シンボルみたいなものなのだ。
そして、夫の地位と資産がなくなった時には、引っ越すしかなく、そして引っ越していった人のことは記憶から抹消するそうです。
そして、夫が頼りの人生には不安とストレスが多く、この世界で生きている女性は普通の女性よりもエネルギーがないと務まらないように思いました。
ダイエットと筋トレでプロポーション作り、ヒールが高く痛い靴を履くときに足の指をマヒさせる注射!
いつも完璧なヘアスタイルに、ファッション。
お子さんの送り迎えするためのファッションをアドバイスしてくれる、ファッションコンサルタントとももちろん契約!
ベビーシッターさんの休暇の旅行の手配も、自分の評価に関係するなんて・・・。
寄付金やらパーティ代やらの、お金のこと・・・ぼんやりした女性では務まらない激務に思えました。
これを読んでから、ゴシップガール見ると面白いかも
アッパーイーストは知らない世界だから奇異に感じるけど、私たちも少なからず「部族」に属しています。
同じ世代で同じ日本人でも、価値観によって部族は構成されていて、属するにはそれなりのルールみたいなものがありますね。
幼稚園や学校や地域によって、そういうルールがあったり、職場によってもあります。
そんなことを考えながら読むと面白かったです。
今日は出先からの帰りに、「ラデュレのケーキ食べたい!」と思って、カフェに行ってみたら夕方なのに並んでいて・・・テイクアウト。
チョコレートケーキとパイナップルのケーキ。
ラデュレはマカロンが有名だけど、ケーキが美味しいのでお気に入りです。
パイナップルのケーキに惹かれるけど、このチョコレートケーキが大好きでコレを食べようと思っていったので、迷って両方買う。
そして、両方食べた