こんにちは。望月順子です。
先日、同行ショッピングのお客様がしみじみ「コーディネートするっていうのがスキルなんですね・・・」とおっしゃっていました。
服ってパズルみたいに、トップスを変えると必然的に合うボトムが変わる。それを変えたらベストな靴が変わる・・・バッグが変わる・・・アクセサリーが・・・
というように、ひとつ変えるとバランス取るために、他も変える必要が出てくる。もっというとヘアメイクもそれに当てはまる。
だから、ヘアスタイルを変えたら似合う服が変わる。
一般人としてはそんな風に、服をひとつ変えたら、全部変えるなんて大変だし、そんなことはやってられないです。
だから、服を買ってもそれに合わせて全部コーディネートし直していないから「ちぐはぐ」になる。
または「無難」な服を選んで、いちいち変えなくても済むようにしている。
逐一合わせるものを変えなくても、ベストをキープできる自分にとってのベーシックアイテムを揃えることが大切です。
ここで無難を選ぶと、何を合わせても無難になる。
ベーシックアイテムというと、シンプルで無難なものを選んでしまう人も多いと思います。
例えば、「黒いバッグ」とか「シンプルなニット」とか・・・
ベーシックアイテムというのは、自分のライフスタイルやコーディネートに合ったもので、自分をひき立てくれる物。
「可も不可もない服」のことではない。
「これがあれば、いつもコーディネートが完成される」というモノのこと。
※ちなみによく「格上げアイテム」と言われるモノとも違います。
同行ショッピングは色々なご要望の方がいますが、よくあるご要望のひとつが「どんな服が似合うのか知りたい。今後自分でも選べるようにパターンを知りたい。」というもの。
これは、最近思ったのですがこのご要望には「ベター」な答えは出せるけど「ベスト」な答えを持って帰ってもらうことは難しい
なぜなら、とびきり似合う服を見つけたいと思っているけど、とびきり似合う服を法則化することは難しいから。
ある程度の法則化はできるけど、それは「ベター」になります。
服のデザインは無限にあるので、ロングスカートが似合うとしても、ベストなロングスカートを決めることは出来ない。
ウエストはダーツなのかギャザーなのかタックなのか?タックなら何センチタックなのかで大きくラインが変わってきます。
そして、決めた通りのデザインのスカートが売っていることはほぼ無いので、落とし所をみつけていくことになる。
服選びは「こういう服が欲しい」と先に決めてから見つけるのはとても難しい。
先日からあるお客様の白いジャケットを探しているけど、全くない。
何着も見てみたり、取り寄せてみたりしても、やっぱりベストではない。
美しいラインと、素材と、色と、合わせる服とピッタリ合うことが大切。
(そもそも私が白いジャケットがいいんじゃないかと思って、提案しているだけ・・・同行ショッピング終わってからでも色々探すことはよくある)
でも、売っている服の中から似合うものを探すのは、さほど大変ではない。白いジャケットがなかったとしても、すごく似合うブラウスがあるかも知れない。
ベストな服は、色々な要素が複雑に重なり合っています。
着る人と、服の雰囲気がピッタリ合うものを見つけるのはエキサイティング
同行ショッピングでは、そういうとびきり似合う服の中で、その方にとってのベーシックアイテムを提案したいなと思っています。というか、色々な方を見てきてそう思いました。
「毎朝の服選びにストレスがなくなり、その上毎日気分が上がる素敵なコーディネートばかりになった・・・」
などというお話を聞いて重要なことはそれだな。と思いました。
とびきり似合う服でも、着ていく場所がないような服は必要とは言えないし、合わせやすくても無難なものはベストとは言えない。
毎回同行ショッピングの度に具体例が生まれるので、また解説していきます