こんにちは。望月順子です。
ネット上で「日日是好日」のことをよく見かけるので、私も書いてみたくなりました。
15年前のエッセイが映画化された。
このお話が映画化されるときにお客様から
「望月先生!日日是好日が映画になりますよ!!」
とメールいただきました。
楽しみにしていたので、先日観てきました
この本はエッセイなのに、とっても感動する。
私も、「まえがき」から「あとがき」まで一文字も残さず、舐めるように読みました。
色々な人に本を勧めました。
読んだ人は「本当にいい本!」って皆さんおっしゃいます。
ついには、朗読してみよう!
と思って、皆さんの前で発表したこともあります。
何名かのお客様や友人が来てくれました。
なんと、お茶の先生も。
更に、WEB講座の懇親会で再度朗読してみましたら、それを聴いた方がまた何人もその後、本を読みました!とご報告いただきました。
フェリーニ監督の「道」まで見た人もいました。
私はyoutubuでちょこっと確認しただけ・・・。
なんとそして、そこから2名の方が、朗読まで習い始めて面白い
本の中でのお茶の先生「武田先生」は40代なのに、配役が樹木希林さんで、本当の武田先生のイメージがいまいちわかなかった。
でも、この度「日日是好日」の続編が発売された。
続編の中では武田先生は80代になっている。
樹木希林さんのようなのかな・・・。
続編の「好日日記」は、日日是好日のような初々しい感じのエッセイとはちょっと違って、大人の余裕が感じられる歳時記のよう。
映画は、このエッセイの雰囲気をよく再現されているけど、細かな心の動きは本の方がよくわかる。
映画でも「頭で考えるんじゃなくて、感じるの」って何度も出てくるし、話の要なんだけど、私も頭で考えるのが好き。
だから「理由など分からなくても、そうするものなのよ。」というのはなかなかイライラする。
私はなんでも理由が知りたいし、頭で考えたい性分。
エッセイに「人の数だけお茶がある」と出てきます。
筆者にとってはお茶だけど、おそらくなんでもそうなんじゃないかと思います。
家事でも仕事でも、お茶のお稽古のように精神を集中させてやっていると、そこには精神性が宿り、「職人の勘」のようなもので、目に見えないことが感じられるようになると思います。
そしてそれらを通して見える世界があるのですよね。きっと。
でも、「季節を感じる」というのは、お茶以外ではなかなか無いかもしれない。
今は、季節感が「暑い」と「寒い」と「普通」しか感じることがない。
どこに行っても冷暖房完備だし、服装だって年中一緒。
食べるものも、季節感がないものが多い。
一年中たいていの物は手に入る。
便利な世の中だけど、忙しい私たちは、季節を感じるのはとても難しく思う。
季節って、いつもベースにあるものだけど、今は感じようとしなければ感じられないことがある。
日本は四季があるから自然崇拝の国になったと言われていますから、日本人のベースは四季なのでしょう。
そんな中、季節を感じる楽しさを教えてくれる本です。
日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ (新潮文庫) 594円 Amazon |
好日日記―季節のように生きる 2,445円 Amazon |