こんにちは。『美人になるレッスン』を主催しているイメージコンサルタントの望月順子です。
今、汐留のパナソニックミュージアムで開催されている「モードとインテリアの20世紀」展。
清藤あゆみさんにお誘いいただき、プレス発表会に行ってまいりました!
展示されているドレスなどは、過去100年くらい前のドレスから近代のものまで、時系列で展示されています。
すべて、オートクチュールを中心としたハイファッションの世界です。
こういったドレスもそうですし、絵画や古典文学なども、その当時の時代背景がわからないと理解できないですよね。
今は、ファッションの技術がすごく発達していて、100年くらい前にはハンドメイドで作っていた高価なオートクチュールのドレスのデザインは、今やZARAなどに売ってそうですものね・・・。
時代背景と当時の人たちの暮らしを一緒に見ると、「なるほど〜」と面白く見ることができます。
ファッションと一緒に、当時の流行のインテリアもわかるように展示されています。
ですが、見ているだけではわかりにくいので、学芸員さんの解説がある日時に行くことをお勧めします。(音声ガイドはあるかは不明です)
では、私の感動したものをちょこっと載せます。
真ん中の赤いドレス。
アップにすると・・・
全部、プリーツです。
このプリーツの製法は、特許が取られているそうなのですが、製法が不明で今もどのようにしてこのプリーツを作ったのかわかっていないようです。
およそ、100年前のこのドレス。
このプリーツも、100年前のままだそうですよ。
三宅一生さんのデザインを彷彿させますね。
シャネルが発表した、リトルブラックドレス。
この頃は、女性がコルセットから解放されて、スリムな服が流行り始めますが、ウエスト位置もさがってきて、ほとんどのドレスがローウエストでした。
今、売っていても違和感ないようなデザインですが、スタイルアップしなさそうなデザインが多いです。
そこから、クリスチャンディオールの台頭です。
手前の黒のスーツと、奥の花柄のドレスがディオール。
ディオールは、またコルセットを復活させたりして、レディライクなドレスのデザインになります。
ディオールのこの感じは、今のディオールのブティックでも変わらない印象です。
そして、こういった作品をみていつも感動するのは、バレンシアガの美しいドレスです。
バレンシアガは、お針子さんからスタートしていて、デザインから縫製まで全部事細かに仕切ることができたゆえの妥協ないデザイン。
現代でも着たい!と思える洗練されたデザインが多いです。
そこから、次の時代になると・・・
変わったものを作るのが流行。
上の写真の真ん中のドレスは、紙製・・・。
洗えないから使い捨てらしいですよ。
右は、アルミ製。
左のサンダルは、足の裏に貼って履くらしい・・・。
そして、この頃は敗戦国日本のファッションは、世界ではバカにされがちで誰も価値を認めていなかったとのこと。
アメリカのデパートでは、安い服売り場に日本製の服が少し置かれているような状況でした。
そこで、森英恵登場。
森英恵デザインのこのガウンが、アメリカのヴォーグに取り上げられてから、日本のファッションが注目されるようになったのだそうです。
日本の伝統的な、染めの技術や、菊の紋様。
その時の、ヴォーク。
これらの展示品は、島根県立石見美術館のコレクションです。
島根県の石見地方は、森英恵さんの出身地だそうで、それでファッションにチカラをいれたコレクションになっているようです。
11月23日まで開催されています。
(全ての写真は、撮影と、このブログへの掲載許可をいただいております。)